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長期休館中も美術館ファンとつながり、ファンを楽しませたい!
テーマ紹介
受付終了
ポイント
解決したい課題
改修工事のための長期休館中に、既存の来館者(ファン)との繋がりを維持することで、再開館時に確実に来館を促したい。
想定する実証実験
オンラインで収蔵品を鑑賞できるようにするなど、休館中にしかできないコンテンツを作成する。
また、そのコンテンツを効果的に広報するための手段を検証する。
実現したい未来
再開館時に既存の来館者は勿論、新しいファンにも館を訪れてほしい。
SNSマーケティングのノウハウを習得し、よりよい広報活動に繋げたい。
提案企業が得られるもの
今後、長期休館を迎える各地の美術館等への横展開
※同時期に建設された美術館が多いため、同様の課題の顕在化が見込まれる
ストーリー
愛知県陶磁美術館とは?
愛知県陶磁美術館は、瀬戸市にあるやきもの専門の美術館です。
その規模は国内屈指であり、県外からも「愛陶」の名称で業界からの信頼を築いてきました。また、谷口吉郎による設計の本館・南館も、近年の公共施設にはない魅力的な建物となっております。
館内には陶芸館という陶芸体験を行うことができる施設があり、陶芸指導員の指導のもと、土を捏ねて形をつくる作陶体験や、皿・湯飲み等への絵付体験ができます。初めてやきものを作る方から、熟練の方まで、それぞれのレベルに応じた陶芸体験を楽しむことができます。
改修工事のため2025年3月31日まで休館します・・・
そんな愛知県陶磁美術館ですが、今年の6月で開館45周年を迎えることもあり、ここ数年、施設全般の老朽化が目立つようになっていました。そこで、安全で快適な展示・体験環境を維持するための改修工事により、2023 年6月19日から2025年3月31日までの約1年9か月間、長期休館することとなりました(陶芸館は2024年10月31日まで)。
この期間は、本館をはじめとする全施設が休館するということで、これまでの来館者の方との接点が無くなってしまいます。他施設での出張展示や出張陶芸体験は行いますが、どうしても期間や地域が限られてしまい、「いつ行っても展示が見られる・陶芸体験ができる」という環境を整えることは中々できません。
これまでは、展覧会や陶芸体験のポスターやチラシを作成して配ったり、館の公式SNSで情報を発信したりすることで、既存のファンやその展示・イベントに興味のある方にリーチし来館へ繋げてきました。しかし、休館中は展覧会や陶芸体験をする場が無くなってしまい、発信できる情報も少なくなってしまいます。再開館に向けての広報手段も限られているため、既存の来館者を呼び戻せる保障が無いというのが現状です。
再開館に向けてできることを、今から!
改修工事を終えて新しくなった愛知県陶磁美術館へ、多くの人に足を運んでもらえるように、休館中も既存のファンとの繋がりを維持する必要があります。
また、これまでとは異なる層の方にも興味を持ってもらい、再開館のときに新たなファンを呼び込むことも目指しています。
というのも、直近10年間は利用者数が減少傾向にあります。特に2020年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響もあり、利用者数は大きく落ち込みました。そのような状況においても、収集家や作家からのご厚意による貴重な寄付を受けるとともに、学芸員も精一杯展示を企画するなど、スタッフ一同魅力ある施設にできるよう取り組んでいます。
そこで、当館では、休館中にしか見せられない内容をお届けし、それをしっかりと広報することにより、再開館のときに既存のファンは勿論、新しいお客様も含めて、来館者を呼び込みたいと考えています。
休館中だからこそできることがある!
展示や作陶体験など、休館中にはできないこともありますが、逆に休館中だからこそできることもあります。
例えば、普段は展示室にずっと置かれている名品も、休館中は展示をお休みします。その間に、様々な角度から写真や動画を撮っておくことができるので、これを用いてオンライン上で公開するコンテンツを作成することができます。現在休館中の横浜美術館では、色々な動画コンテンツを作成し、ホームページ上で公開しています。これを参考に、自宅から作品を360°じっくり鑑賞できるような動画や、ライトユーザーに働きかけるような工夫のあるコンテンツなどを作成し、公開することができれば、既存のファンやこれまでやきものにあまり触れてこなかった方に働きかけることができると考えました。
これまでの、実際にその場に行って楽しむ展示やイベントには無かった、ICTを活用した新しい楽しみ方を構築し、運用に繋げたいという思いがあります。
併せて、これらの活動を効果的に広報し、「公立の固そうなイメージの美術館が何だか面白そうなことをやっているな」と思ってもらえるようPRをするためにはどうしたらよいのか、ということについても検討したいと考えています。
現在は、館の公式SNSは職員が交代で投稿内容を考えて運用しています。各々が、面白いと思った作品や敷地内に咲いた花など、思い思いの内容で投稿しています。しかし、休館中は投稿する内容も限られてくるでしょうし、フォロワーを減らさず、再開館を楽しみに待ってもらうための広報施策が必要です。
休館中の魅力溢れる取り組みをファンやフォロワーに確実に届けて、再開館時の来館に繋げるための手段を検証したいと考えています。
同じ課題の美術館は全国にも。当館の挑戦をこれからに活かせる!
近年、開館から数十年が経ち、改修のための休館に入る美術館や博物館等の施設は各地で増えています。当館と同じような悩みを抱える施設も少なくないはずです。今回の実証実験で解決策が確立されれば、同様の施設への応用も可能となり、全国の美術館・博物館等の課題解決にも繋がるのではないでしょうか。
私たちにない、新たな視点で、休館中の愛知県陶磁美術館の魅力を引き出してくださる事業者の方の応募をお待ちしております。
概要
背景 |
愛知県陶磁美術館は、やきものを見たり、作ったりすることのできる、国内屈指のやきもの専門ミュージアムである。しかし、直近10年間の来館者数は減少傾向にあり、集客力強化の必要性が高まっている。 そんな中、今年で45周年を迎える当館は、施設全般の老朽化が目立つようになり、改修工事のため、2023年6月19日から2025年3月31日まで、長期休館することになった。 休館中もファンを繋ぎ止め、さらに呼び込むことが必須である。 |
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課題(詳細) |
約1年9か月と長期である休館中、既存のファンとのリアル接点が無くなるため、ファンが離れて行ってしまう、多くの人に忘れられてしまう、という恐れがある。再開館時の広報手段も限られており、来館者を呼び込める保証がない状況にある。 このため、休館中にもファンの興味を維持し、再開館時に確実に来館者を呼び込むための休館中の施策が必要不可欠である。 |
求める解決策 |
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想定する実証実験内容(詳細) |
休館中は、通常展示中では撮影が難しい作品を自由に撮影することができることから、休館中であることを生かしたデジタルコンテンツを作成し発信する。また発信した内容が、どのようなユーザーに届いているか、どのコンテンツが人気かなどコンテンツの分析と改善方法も検討する。 (コンテンツの例:収蔵品を360°高画質・高精細でじっくり鑑賞できる映像コンテンツ) また、オンライン会議用のツールを活用して、自宅や他の陶芸施設などにいる参加者に、学芸員がリモートでやきものセミナーや陶芸体験などを実施できるような仕組みを構築する。 <利用できるSNSアカウント> Instagram/Facebook(インスタ連動)/Twitter/YouTube <得たいこと> |
実証実験成功後の発展性 | 開館から年月が経ち、改修による長期休館などにより同様の課題を抱える公共施設は潜在的に存在するため、そこへの販路拡大が大いに期待できる。 |
提案企業に求める専門性 |
高画質・高精細な動画・画像の撮影技術(作品の魅力を伝えられる) SNSの効果的な発信方法に対するノウハウ ライトユーザーへのマーケティングに対するノウハウ(面白いと思える見せ方) |
プロジェクトの進め方 打合わせ方法 |
オンライン会議も対応可。 作品の撮影を行う場合、現地に来ていただく必要あり。 |
提供可能なデータ・環境等 |
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プログラム終了後の本格導入 |
令和6年度も休館中のため、有効性が確認できれば継続利用本格導入可 令和7年度の再開館以降は提案内容に応じて判断する。 |
募集テーマ一覧
- 市町村手帳をデジタル化し、市町村手帳の利便性を高めたい!
- 中古商品自動車に係る自動車税種別割の減免申請手続をしやすくしたい!
- 一人一人の状況に合わせた防災情報を提供し、県民の「自助」を促進したい!
- 長期休館中も美術館ファンとつながり、ファンを楽しませたい!
- 温室効果ガスの削減に係る要因分析を行い、県有施設の積極的な取組を加速させたい!
- 感染症発生動向調査をデジタル化し、事務作業を効率化したい!
- 自動車装飾部品などの耐食性評価をデジタルで支援し、公設試験研究機関の評価技術を適切に伝承したい!
- イチゴ新品種「愛きらり®」の特性を、クラウドカメラ等で解明したい!
- ICTの力で地籍調査業務の事務負担を軽減したい!
- 蓄積された行政情報を簡単に発見できる庁内システムを構築したい!