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ICTの力で地籍調査業務の事務負担を軽減したい!
テーマ紹介
受付終了
ポイント
解決したい課題
地籍調査の認証者検査では、1つの検査においても紙媒体の複数資料を目視確認する工程が多く、検査業務にかなり時間を要しているため、事務負担を軽減したい。
想定する実証実験
- ICTを活用し、紙媒体を電子データ化して、目視確認している適正確認などの検査工程をデジタル化することで、現状の業務時間が短縮できるかを検証する。
- AI-OCR等を活用し、高い専門知識で判断している検査工程を自動化できるかを検証する。
実現したい未来
- 不動産登記・測量の高い知識がなくても検査ができることで、急な担当変更でも検査品質を維持して業務遂行できる。
- 検査業務の効率化による事務負担を軽減する。
提案企業が得られるもの
- 認証者検査は全都道府県にて実施しているため、他自治体への同等技術及びサービスの展開
ストーリー
地籍調査とは
地籍調査とは、主に市町村が主体となって、一筆ごとの土地の所有者、地番、地目を調査し、境界の位置と面積を測量する調査です。地籍調査が行われることにより、その成果は登記所にも送られ、登記簿の記載が修正され、地図が更新されることになります。
地籍調査が実施されている箇所では、災害により甚大な被害を受けた箇所の緊急的な工事を実施するにあたり、土地の境界確定が速やかにできるため、早期に工事着手できて被災後の早期復旧・復興につながっている事例もあります。
本県の地籍調査の進捗状況は、調査対象面積4924.79㎢の内、2021年度末までの調査済面積が659.34㎢となっており、全国平均52%に対して、進捗率は13%となっております。
南海トラフ地震の発生が懸念される中、地籍調査の推進は喫緊の課題です。
本県では、進捗率向上に向け、様々な取組を行っており、過去5年間で調査実施市町村が8市町村増加するなど、今後、市町村による地籍調査事業の更なる拡大が見込まれているところです。
高い専門知識で行う検査かつかなりの業務量
こうした事業の拡大が見込まれる一方で、本県の検査業務もそれに応じて増加することが見込まれます。
検査業務では、地籍調査事業の各工程に応じた検査を行っており、とりわけ測量工程における検査では、測量に関する専門的知識が必要となり、当課でも検査できる者が限られるのに加え、紙媒体の複数資料を目視で確認するなどアナログであるため、かなりの手間と時間を要している状況です。
ICTを活用して検査時間短縮を目指します!
そこで、ICTの活用により、紙媒体の記載内容を電子データ化して、自動的に検査できるシステムを構築することで、検査品質の維持や、検査業務の時間短縮を図っていければと考えています。
本実証と同様の悩みを他の都道府県でも抱えていると思われるため、本検査のシステム導入が進めば、全国の自治体の悩みも解消することができると考えています。
企業様ともに課題解決に挑戦していきたいですので、ぜひご提案をお待ちしております。
概要
背景 |
地籍調査の検査事務については、大きく分けて受託事業者が行う「受託法人検査」、事業実施者である市町村が行う「委託者検査」、認証者である県が行う「認証者検査」がある。 「認証者検査」の各工程の検査については「地籍調査事業工程管理及び検査規定細則」などの国が定めた規程に基づき実施し、また検査を行う際にはその規程の知識のみならず不動産登記法や測量法の高い専門知識も必要となるため、検査業務については担当者の負担がかなり大きいものとなっている。 |
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課題(詳細) |
効率化を図りたい検査項目は「精度管理表の全数検査」や「成果品の出来栄え検査」で、国土調査法施行規則及び地籍図作成要領等に照らして検査が適正に行われているかどうかを全数検査するものとなっている。主な検査作業としては精度管理表の記載内容が記載例及び運用基準別表等や成果品(点網図等)の内容と整合しているかどうか確認を行い、調査が適正に実施されているかどうか検査するものとなっている。 かなりの時間を要している「精度管理表の全数検査」と「成果品の出来栄え検査」において、AI-OCRやGIS等の技術を活用し業務効率化したいと考えている。 また、本検査業務では不動産登記・測量に関する高い専門知識が必要であり、2~3年に1度の担当人事等で検査品質の維持も難しくなってきている。 |
求める解決策 |
AI-OCRやGIS等の技術を活用することにより、紙媒体の記載内容を電子化して、自動的に検査できるシステムを構築することで、検査業務の時間短縮を図る。 検査業務の効率化を図りたい検査項目は、「精度管理表の全数検査」、「成果品の出来栄え検査」で、検査内容は以下のとおりである。 【精度管理表の全数検査】 精度管理表に誤記、誤算、脱落、検符漏れがないか、記載内容が記載例及び運用基準別表等に照らして適正であるかどうか検査する。 【成果品の出来栄え検査】 選点図、平均図、点網図などの図面や観測手簿、観測記簿、成果簿などの成果品が記載例及び運用基準別表等に照らして適正であるかどうか検査する。 |
想定する実証実験内容(詳細) |
効率化したい検査項目の詳細は以下のとおりである。 【精度管理表の全数検査】 【成果品の出来栄え検査】 【検査業務時間の削減イメージ】 【成果品の適正確認について】 |
実証実験成功後の発展性 |
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提案企業に求める専門性 |
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プロジェクトの進め方 打合わせ方法 |
基本的には対面での打ち合わせ希望。オンラインも可能。 |
提供可能なデータ・環境等 |
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プログラム終了後の本格導入 | 有効性が確認できれば、地籍調査において必要なツールとして来年度の実装に向け、予算要求を行う。 |
募集テーマ一覧
- 市町村手帳をデジタル化し、市町村手帳の利便性を高めたい!
- 中古商品自動車に係る自動車税種別割の減免申請手続をしやすくしたい!
- 一人一人の状況に合わせた防災情報を提供し、県民の「自助」を促進したい!
- 長期休館中も美術館ファンとつながり、ファンを楽しませたい!
- 温室効果ガスの削減に係る要因分析を行い、県有施設の積極的な取組を加速させたい!
- 感染症発生動向調査をデジタル化し、事務作業を効率化したい!
- 自動車装飾部品などの耐食性評価をデジタルで支援し、公設試験研究機関の評価技術を適切に伝承したい!
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- ICTの力で地籍調査業務の事務負担を軽減したい!
- 蓄積された行政情報を簡単に発見できる庁内システムを構築したい!