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保護犬・猫と譲渡希望者のマッチングを促進し、1頭でも多くの命を救いたい!

テーマ紹介

募集中

ポイント

01

解決したい課題

動物愛護センターでは、飼い主が飼えなくなった犬猫や野良猫・野犬等を保護し、譲渡希望者を募集しているが、希望者が少なく譲渡数が伸び悩んでいる。

02

想定する実証実験

保護犬・猫の情報を広く情報発信でき、また、県職員による情報更新作業が容易なシステムの導入によって、犬猫の譲渡数が増加するか検証したい。

03

実現したい未来

犬猫の譲渡を増やすことにより、殺処分される犬猫を減らし、動物を人間社会から排除するのではなく、人と動物とが共生できる社会を実現したい。

04

提案企業が得られるもの

同等の課題を抱える全国自治体や関連団体へサービス展開が期待でき、さらに、動物の命を救うツールの開発企業としてイメージアップ効果が期待できる。

ストーリー

保護犬・猫を新たな飼い主へ

日本では、約20%前後の方がペットを飼っていると言われており、家族の一員として大切に飼われる方も増えています。ペットが亡くなるまでかわいがる方が多い一方で、病気や高齢など様々な理由で飼い主さんが犬や猫を最期まで飼えないケースも見受けられています。代わりに飼ってくれる人がどうしてもいない場合には、県の動物愛護センターが犬や猫を引取り、新しい飼い主を探しています。
また、愛知県は、中部地方で最も人口の多い都市部を抱える一方で、ゆたかな自然に囲まれた里山も残る地域の特性がありますが、都市部では野良猫が人と共生できず問題となったり、また、山間部ではいまだ野犬が出没することもあります。このような野良猫、野犬も動物愛護センターが保護し、飼ってくれる方を探しています。

行政で保護した犬や猫はどうなるの?

かつては、自治体が引き取った犬や猫の多くは致死処分されていました(1974年当時の全国の犬猫の殺処分数:約122万頭)が、近年、世の中の動物愛護の気運の高まりの中、一頭でも多くの犬猫の命を救うことが求められています。愛知県でも、1頭でも多くの命を救えるよう、閉庁日の休日に特別開庁して譲渡会を開催するなど、新たな飼い主探しを行っています。
各自治体の努力の成果もあり、譲渡される犬猫も増えてきていますが、残念ながら、毎年全国で約1万頭前後の犬猫が致死処分されているのが現状です。

もっと譲渡の機会を増やしたい!

動物愛護センターは、県内4か所あり、それぞれの施設のホームページで犬や猫の保護状況を情報発信していますが、現状では、保護犬や保護猫を飼いたいと思っても、それぞれの情報を個別に調べないといけません。
また、現在の動物愛護センターのホームページは、県の統一システムを使用しており、様々な部局の職員が共通様式で使用する仕様になっているため、譲渡動物と譲渡を希望する方をマッチングするという目的に沿ったものではなく、残念ながら見やすいとは言い難い状況です。
動物愛護センター4施設で収容されているすべての犬や猫の情報を、親しみやすく見やすいサイトで広く一括して発信できれば、譲渡希望者が増えると期待しています。
また、譲渡を希望される方には、事前に犬や猫の飼い方講習会を受けていただきますが、現在では、講習会の申し込みは平日電話でしか受け付けておらず、せっかくホームページを見て「飼いたい」と思っても、日中お仕事をされていて忙しい方等は、申し込みがしにくい状況です。
講習会を一度受けると、すぐに譲渡をうけなくても、2年間譲渡を受けることができるようになります。動物愛護センターにいる犬や猫の数は、その時のタイミングによりますので、譲渡を受けることができる方を多く確保しておくことは、動物愛護センターの犬や猫の収容状況に応じて譲渡がスムーズにできるようになり、譲渡の推進につながります。
募集サイトを見て、そのままWebで申込ができるようになり、講習会受講者が増えることを期待します。

私たちがシステムに望むこと

〇すきま時間で作業したい!
動物愛護センターは、保護犬・猫の譲渡以外にも、飼い主さんへの飼い方指導や、ペットショップやブリーダー等の監視業務など、犬や猫に関わる多くの仕事を抱えています。
4か所の施設で、広い愛知県を毎日駆け回っているので、(移動時間が2時間を超えることも!)なかなか事務所で落ち着いて譲渡動物募集システムを使って作業することができません。
そこで、移動先のすきま時間などで、タブレット端末を使ってサッと作業できるようなシステムを望みます。
〇今後職員でシステムを発展させたい!
動物愛護センターの保護犬・猫の一部は、ボランティアの方々を通じて飼い主探しをすることもあります。
このようなボランティアの活動は、動物愛護センターにとって、なくてはならないものですので、このサイトがボランティアの活動支援につながるよう活用できればよいと考えています。
例えば、ボランティアの抱える保護犬・猫の情報も将来的にはこのサイトを活用して情報発信をする等、今後ボランティアの意見も聞きながら検討していきたいと考えています。
また、そもそも飼い主さんが犬や猫を飼えなくなってしまったときに、ご自身で新たな飼い主を探せるような支援ができれば、動物愛護センターに保護されるより、犬や猫にとっても幸せなことです。
例えば、このサイトを活用して、飼えなくなった飼い主と、新たに飼いたい飼い主をマッチングできないか等、今後県民ニーズを把握しながら検討していきたいと考えています。
今回は、まずは動物愛護センターが保護した犬や猫の譲渡がさらに推進されるようなサイトを立ち上げたいと考えていますが、将来的にニーズに合わせて機能を拡充していきたいと考えています。
しかし、動物愛護センターに勤務する職員はほとんどが動物の専門家であり、DXの専門家ではありません。DXに関する知識があまりない職員でも、サイトを発展させることができるシステム開発を望みます。

メッセージ

みなさんのDXの知識を活かして、保護犬・猫の命を救いませんか?(犬や猫が好きな方も、そうでない方も大歓迎です。)
これからの譲渡の推進は、いかに情報発信できるかにかかっています。是非みなさんの力を貸してください!

保護犬・猫のイメージ画像4

概要

背景 全国の都道府県等は、関係法令に基づき、野良犬や飼い主が飼いきれなくなった犬・猫等を保護している。
かつては、保護された犬・猫の多くが殺処分されており、1974年度には全国で122万頭の犬・猫が殺処分されていたが、世の中の動物愛護の気運醸成に伴って殺処分ではなく譲渡を推進するようになり、2023年度には全国の犬・猫の殺処分数が9,017頭と、初めて1万頭を下回った。
愛知県動物愛護センターでも、保護した犬・猫(保護犬・猫)について、1頭でも命を救えるよう、新たな飼い主募集を行っている。
課題(詳細) 現在、動物愛護センターでは保護犬・猫の譲渡先募集に、県Webページを活用しているが、次のような課題があり、効果的な情報発信ができてない。
  • 保護犬・猫の情報がひとめで分かりにくい
  • 親しみやすく見やすいWebページではない
  • 職員が業務多忙でWebページ更新に割ける時間が少ない
  • 譲渡希望者が保護犬・猫を譲りうけるための必須条件である譲渡前講習会の申し込み手続きが不便

このような課題が、譲渡数が増えない要因のひとつと考えられるが、譲渡数の伸び悩みにより、さらに、次のような悪循環が生まれている。
  • 多くの保護犬・猫が、譲渡先が見つからず、動物愛護センターに長く留まることにより、職員による犬猫の飼育や健康管理の業務負担が増加し、他業務を圧迫している。
  • 業務圧迫の影響により、保護犬・猫の人慣れ訓練等が十分にできず、譲渡が進まない状況に追い打ちをかけている。
求める解決策
  • 動物愛護センター4施設全ての保護犬・猫の情報が簡単に閲覧できる、親しみやすく見やすいWebページ等による効果的な情報発信
  • 譲渡前講習会の申し込みの利便性を向上させることによる、より多くの譲渡希望者の確保
  • Webページに掲載する犬猫情報の掲載等を、県職員が出張中等にタブレット等で容易に更新できるシステムの活用による業務の効率化
  • 譲渡希望者のスマホのアプリから閲覧ができ、譲渡を希望する保護犬・猫のマッチングの実現
  • ※上記すべての解決策を満たしていなくてもご提案をいただきたい。
想定する実証実験内容(詳細)
  • 保護犬・猫の情報掲載ページの閲覧による譲渡希望者数が増加するかを検証する。
  • 譲渡講習会受講者数が増加するかを検証する。
  • ページ更新作業が容易に出張先でもできることにより、職員の業務時間の短縮効果を検証する。
  • 速やかなマッチングに繋がるか検証する。
実証実験成功後の発展性 担当課における発展性
動物愛護センターの譲渡活動に協力してくれるボランティア団体や、ペットを飼えなくなった飼い主自身が、本サイトを活用して譲渡先を探す等ニーズに合わせて機能を拡充することにより、保護犬・猫の命をさらに救えるようになる。

提案企業における発展性
現在、全国のほとんどの自治体が本県と同様、保護犬・猫の譲渡に課題を抱えており、また、多くの民間ボランティア団体も自治体と同じように、譲渡先探しに課題を抱えている。このため、本県で構築したシステムは、同様の課題を抱える自治体やボランティア団体等へのサービス展開が期待できる。
また、保護犬・猫を新たな飼い主へつなぐことにより、その命を救うことに繋がるツールを開発するということ自体が、企業のイメージアップにつながることが期待できる。
提案企業に求める専門性 今回は、保護犬・猫と譲渡希望者をマッチングするシステムを希望しているが、人と人をマッチングするような類似事業の経験がある企業であれば、そのノウハウが活用できるのではないかと考える。(特に犬猫の特化した知識は不要)
プロジェクトの進め方
打合わせ方法
オンライン会議やメール等を活用しながらの進行を希望する。
県庁(生活衛生課)と提案企業との打ち合わせはできるだけ対面を希望するが、動物愛護センターを交えた打ち合わせの場合には、オンライン会議やメール等を活用しての進行を希望する。
提供可能なデータ・環境等
  • 他自治体で行っている保護犬・猫の情報発信の事例を提供することは可能
  • 動物愛護センター職員がモニターとしてシステムを使用することは可能
  • 動物愛護センターに協力してくれるボランティア団体等にアンケート調査を実施することは可能
プログラム終了後の本格導入 実証効果が認められる場合は、将来的な導入を検討する。

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