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新型コロナウイルス感染者の情報管理をより効率的に行いたい!

テーマ紹介

受付終了

ポイント

01

解決したい課題

感染症対策課で把握している感染者の入退院情報データベース等の更新
事務を効率化したい

02

想定する実証実験

医療機関や保健所等から日々送られてくる、様々な様式の感染者情報から、AI等のデジタル技術を活用して必要な項目のみを抜き出し、データベースに自動で反映するシステムの実証

03

実現したい未来

  • 迅速な対応や正確な情報提供により、県民の不安を解消する。
  • 効率的な事務とリソース活用により、専門家が専門的分野に注力できるようにする。

04

提案企業が得られるもの

  • 全国の自治体が新型コロナウイルス感染症対策を行っており、こうした取り組みへの需要は高く、他自治体への展開も可能
  • 新型コロナウイルス感染症対策以外にも様々な行政事務で活用が可能

ストーリー

信頼できる情報の提供を目指して

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、外出自粛や時短営業など感染防止のために人と人との接触を減らすような対策が実施され、愛知県で暮らす多くの人々の生活に大きな影響を与えてきました。
 感染症は目に見えないため先行きが見えず、今もなお県民の皆様は感染症への不安を抱えているかと思います。感染拡大の前と後では県民の皆様の生活様式は一変してしまいましたが、感染症対策課といたしましては、新しい生活様式の中で、信頼できる情報の提供が県民の皆様の安心につながるものと考えています。一例を挙げますと、当課では、県内医療機関等から陽性者の入退院等の情報を収集・管理し、その情報を加工して、愛知県の感染状況として県民の皆様に公表する資料を日々作成しています。

日々公開する資料の抜粋

現状の情報管理業務について

 第6波以降の陽性者数の急増により、当課で管理するデータも55万人を超え、膨大になりました。陽性者数が急増すると必要となる統計情報も増加し、業務はさらに複雑化しています。
現状の情報管理業務の大まかな流れは次のとおりです。

医療機関や保健所等からの様々な感染者情報をそれぞれのデータベースに反映させる。

マクロでデータベースから必要な情報を抽出する。

抽出されたデータから公表等に使用される資料を作成する。

業務の流れ

 当課には、医療機関等から感染者の入退院情報が毎日報告されます。現場の最前線で感染者対応をしている医療機関等の負担軽減もあり、それぞれの方法・様式等で報告していただいています。そのため情報が非定型で、それぞれの情報を職員が手作業で加工したうえで、データベースとして作成しているExcelファイルに反映しています。入力ミスが無いよう細心の注意を払いながら行うため、どうしても事務に時間と労力がかかっています。また、関連するデータベースが複数存在し、データ処理や事務・整合性を保つことが困難な状況になっています。
 これまで業務効率化のためにマクロを活用してきましたが、処理が複雑になるにつれてエラーが増え、その対応にも多くの時間を割かれるようになりました。

県職員の作業の様子

解決策の方向性について

 こうした状況を踏まえて、次のような解決策が考えられないか検討したいと考えています。
 まず、医療機関等から日々送られてくる非定型な感染者情報の中から、自然言語処理やAI-OCRといったAI技術やその他のデジタル技術を用いて必要な情報を抽出し、データベースに自動で反映する仕組みを構築できないでしょうか。
 そして次に、関連する複数のデータベースを効率的に一元管理し、感染者情報のクロス集計など情報の加工を効率的に行えるシステムを構築して、県民に公表する資料等を作成できるようにしたいと考えています。
 考えられる実証としては、実際に医療機関等から送られてくる感染者情報と同じような形式のデータをいくつか用意して、そこから必要な情報を抽出することが可能かどうかを検証する、またデータベースへの自動反映から情報加工、必要な資料作成までを実際に行ってみて、現状かかっている時間や労力と比較してどの程度軽減できるかを検証することなどを想定しています。

集計作業

より正確な情報を効率的に住民に提供したい

 まだまだ先行きを見通せない状況の中で、私たちとしては、より迅速な対応や情報提供を可能にすることで、県民の皆さまの不安を解消させたいと考えています。
 今回の実証を機に、効率的な事務とリソース活用を実現し、専門家が専門的分野に注力できるよう環境を整えたいと考えます。
私たちの課題を一緒に解決してくださる事業者の方のご応募をお待ちしています。

担当者の写真

概要

背景  新型コロナウイルス感染症の累積の陽性者数は第6波以降急増し、愛知県内だけで既に500,000人を超えている。
 陽性者数の急増により、管理しなければならない情報もより複雑で、膨大な量になってきている。
課題(詳細) 医療機関や保健所等から感染者の入退院情報が毎日送られてくるが、様々な様式による非定型な報告が多く、それぞれ職員が手作業で加工したうえでデータベースに反映しており、入力ミスが無いよう細心の注意を払いながら行うため、事務に時間と労力がかかっている。
また、関連するデータベースが複数存在し、データ処理がより困難になっている。
求める解決策
    感染者の入退院情報データベースの更新事務を自動化するとともに、関連する複数のデータベースを一元的に管理できるようし、事務の効率化を図る。
想定する実証実験内容(詳細) 医療機関等から日々送られてくる、非定型な感染者情報から、AI等のデジタル技術を活用して必要な項目のみを抜き出し、データベースに自動で反映するシステムを構築し、事務にかかる時間と労力がどの程度削減できるかを検証する。
実証実験成功後の発展性 非定型なデータを処理する他の業務への応用が可能
提案企業に求める専門性 AI(自然言語処理等)やメールシステム、データベース構築に関する知見
プロジェクトの進め方
打合わせ方法
オンライン会議対応可(シフト制勤務のため、土日も対応可)
提供可能なデータ・環境等
  • 医療機関等から送付されるデータの様式
  • 現在管理している感染者情報のデータベース(抜粋)など
プログラム終了後の本格導入 今後の新型コロナウイルス感染症の状況により、予算化を検討します。

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