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地籍調査における現場検査業務の効率化を図りたい!
テーマ紹介
受付終了
ポイント
解決したい課題
地籍調査における認証者検査は、都市計画課の職員が各市町村に赴いて現場検査を行っている。現地への移動にかなりの時間を要するため、事務負担を軽減したい。
市町村は、①市町村が行う現地検査②県が行う現地検査の2回、現場へ赴いて検査をしているため、②をリモート化したうえで①②を同日連続して実施することで、市町村の移動時間や事務負担を軽減させたい。
想定する実証実験
実現したい未来
現地検査をオンライン上で実施することにより、現地検査業務に係る時間を短縮し、業務の効率化を図りたい。
提案企業が得られるもの
認証者検査は全都道府県で実施しているため、他自治体への同等技術及びサービスの展開が得られる。
ストーリー
地籍調査とは
地籍調査とは、主に市町村が主体となって、一筆ごとの土地の所有者、地番、地目を調査し、境界の位置と面積を測量する調査です。地籍調査が行われることにより、その成果は登記所に送られ、登記簿の記載が修正され、地図が更新されることになります。
県は、市町村の地籍調査へ補助金を交付するほか、調査に係る技術的支援を行っています。また、市町村が実施する地籍調査が、国の定める作業規程準則に則って実施されているか、成果に誤りがないかを「認証者検査」と呼ばれる工程で確認しています。
本県の地籍調査の進捗状況は、調査対象面積4924.79㎢の内、2021年度末までの調査済面積が664.24㎢となっており、全国平均52%と比較して、進捗率が13%と、全国42番目となっており、大変低い状況です。
地籍調査が進んでいないことで、特に懸念されるのは、南海トラフ地震が起きた際に、迅速な復旧・復興に大きな支障が出ることです。
今年度の調査実施市町村は22市町村および1組合であり、今後も調査実施市町村を増やす取り組みを行っていきます。
課題
こうした事業の拡大が見込まれる一方で、本県の検査業務もそれに応じて増加することが見込まれます。
市町村が実施する地籍調査の事業では、各工程の最後で県職員が成果の検査を実施しますが、測量工程における検査では、市町村職員及び委託業者とともに調査現場へ臨場し、測量の成果が正しいか、トータルステーションで観測し、その誤差を確認するという作業を実施します。
この検査は年度末に集中し、年度末は検査日程の調整や、人員配置に苦慮しています。検査に要する時間は、県庁から現地までの移動時間が大半を占め、1日に1件の検査を行うのが限度であり、業務を圧迫しています。
ねらい
認証者検査は、国が定める「工程管理および検査規程(細則)」の規定に基づいて実施しています。令和6年4月に、この規程が改正され、これまで実施していた現地検査について、オンラインにより実施することが可能となりました。愛知県としては、検査を効率的に実施しつつも、調査の成果が問題ないか県職員の目でしっかり検査していきたいと考えています。
このため、検査規程の改正をふまえ、今後は市町村職員及び委託業者が現地で観測作業を行い、作業の内容や観測結果を県職員がオンラインで確認する手法を検討しています。
現地検査をオンライン化することで、一日に複数件の検査を実施することが可能になるほか、これまで移動時間に充てていた時間をほかの業務に充てることが可能となり、業務の効率化にも寄与します。
ZOOMやTeamsのようなウェブ会議システムの形式をベースに、現場の位置情報を事前に取り込んだ測量図面とオーバーラップさせ、現在地付近の杭情報を図面上で確認したり、カメラ越しに確認した観測結果の数値をシステムに入力し、画面上で検査結果の判定、共有ができるようにしたいと考えています。
むすび
この現地検査は地籍調査を実施する上で必ず発生する検査であるので、現地検査のオンライン化は、愛知県に限らず他の都道府県でも今後実施されていくのではないかと考えています。
オンライン検査は規程に盛り込まれたばかりの新しい検査方法であるため、オンライン検査のシステム構築は、全国で見ても先進的な取り組みです。この取り組みを一緒に実現していただける方をお待ちしています!
概要
背景 |
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課題(詳細) |
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求める解決策 |
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想定する実証実験内容(詳細) |
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実証実験成功後の発展性 | 認証者検査は全都道府県で実施しており、今回の法改正に伴い、他の自治体が認証者検査のリモート化を検討していると考えられるため、他自治体への同等技術及びサービスの展開が期待できる。 |
提案企業に求める専門性 |
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プロジェクトの進め方 打合わせ方法 |
打合せは対面でもオンラインでもどちらでも可能である。 |
提供可能なデータ・環境等 | 実際の検査様式や過去の検査記録等。 |
プログラム終了後の本格導入 | 実証実験後にシステムの機能や運用方法、コスト等を検証し、本格導入を検討する。 |
募集テーマ一覧
- 公用車の使い方や事故発生時の対応をわかりやすくしたい!
- 災害発生時の職員配備計画の作成を効率的に行いたい!
- タブレット・PC等を活用して、有料老人ホーム立入検査業務を効率化したい!
- 一時保護先を探す業務を効率化し、いち早く子どもが安心できる環境を作りたい!
- 観光統計データの的確な分析を行い、効果的な施策立案につなげたい!
- 就農相談のデジタル化で、相談者の就農イメージの具体化に役立てたい!
- 電話応対の内容を要約するシステムを構築して、電話応対の記録作成作業を効率化したい!
- 地籍調査における現場検査業務の効率化を図りたい!
- 建築基準法の関連資料から必要な情報を素早く発見したい!
- 県立の単位制高校に学習管理システムを導入して、生徒の学習環境と教員の業務効率を向上させたい!